この写真を収める前日、同じ場所にカモシカがいたんです。
天気の良い日で日当たりの良いポカポカした場所に軒先で日向ぼっこをしてる猫や犬のようにしゃがんでいました。
こちらを見て逃げ出すことなくその場所に座り続けていました。
野生のカモシカに遭遇したことは何度かありますが、カモシカに限らず野生の動物の多くはこちらの存在に気付いた場合とっさに逃げ出します。
その事からも珍しいな~と観察していました。
15分位見ていたのですがカモシカはその場所から動きだす気配もなく座り続けていました。
カモシカもこちらを見ていたのですが、こちらがじ~として見ていると、こちらを見ずに座り続けている間もあるほどでした。
そのままその場を後にしたのですが珍しい体験だったのでずっと気になっていました。
怪我をしていて動けなかったのか、老衰で寿命が尽きる間際だったのか?
それにしても遊歩道の脇、建物の傍で野生動物にしてみれば危険と思われる場所にいる理由はなんだろうと思っていました。
でも一度 タヌキで体験した出来事がありました。
なぜかヨタヨタしたタヌキが家の前に現れてこちらが出向いて観察しているとまたヨタヨタにげていきます。
年老いていることが動きからみてとれるのですが、皿に水を入れて置いてあげるとそれを飲みに来ていました。
そして1~2日後に軒先で息絶え絶えのそのタヌキが横たわり動けずにうつ伏せていたんです。
側まで行って様子を見ていたらそれでも野生の危機感からなのでしょうか?最後の力を出してゆるりと立ち上がりヨタヨタ林の茂みの中に入って行き姿をくらませました。
後日、起き上がり去って行った場所からほど遠くない茂みの中でそのタヌキは息絶えていました。
そんな経験からやはり同じようなケースかもしれないと思い次の日同じ場所に行ってみたんです。
そうしたら・・・いました!!
横たわっていたのでやはり息絶えたのか!と思って「 オイ! どうした!」
と、声をかけたら・・・
スっとこちらを見て首が起き上がりました。
わ~お・・ 生きてんじゃん!!
そして、ムクッと立ち上がりその距離2~3㍍の間隔で見合わせる事に・・・
う~ん・・・ ヤバい 結構大きいじゃね~の・・ 角が無いのは確認済みでしたがもし突進されてぶつかればかなりのダメージまたはこちらが殺されかねないともありません。
その緊張感から写真を撮る事もできず危機に備える事に集中しました。
そして、カモシカは去って行きました。